【ちゃねこのりれきしょ4】出会いと別れと転職への決意

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H社Oさんの元で開発経験を積み、技術力をつけて仕事が楽しくなってきたちゃねこ。

転職の二文字は記憶の遥か彼方へ。その安月給で本当にいいのか?

ちゃねこのりれきしょ第四幕スタート!

H社で順調に知識と経験をつける

評価++ 給料+=0 後輩++

社会人生活二年目に突入し、開発も一年目以上にノリノリです。

データベースだけでなくWEBアプリの開発もできるようになり、H社内での評価も徐々に上昇。派遣社員なので派遣先の評価は上昇しても給料は上昇しないですけどね(笑)

しかし私がH社に評価されたおかげなのかは分かりませんが、T社(派遣元)からH社に新たに派遣されてくることになりました。

Mちゃんとの出会い

ちゃねこに後輩が

Mちゃん(イメージ)

派遣されてきたのは4月にT社に社員として入社した新入社員のMちゃん。そのMちゃんが5月ごろH社に派遣され私の後輩となりました。

私がH社に派遣されたのは入社一年目の9月でしたが、Mちゃんの世代は結構早めに派遣先が決まっていたようです。この頃は徐々に景気も回復し始めていましたからね。まぁ入社してすぐに派遣されてきたという事は、Mちゃんは技術力も経験も0の状態ということなんですが...

これまでは一人だけだったので自分のことだけ考えていれば良かったですが、後輩が入ってきたからにはお手本にならないといけません。私の一年間の経験を元にMちゃんを指導しつつ、自分の仕事もバリバリと進めていくことになります。

7(ナナ)
女の子にカッコいいところ見せたいしね!

いろいろな仕事を任されるけれど…

仕事たーのしー

仕事ができるようになりH社内の評価も上がってきたため、一度に複数のシステム開発に割り当てられるようになりました。覚えている限りだと会計システム、営業支援システム、原価管理システムなど、同時に3つか4つくらいのシステムを抱えていました。

この頃はH社に派遣されてから一番忙しい時期で、私の一か月あたりの残業時間がだいたい60時間くらい。ですが「残業が多くて大変だなぁ」とか「仕事が嫌だなぁ」というような気持ちは全くありません。

開発自体はとても面白かったので、いつも終電帰りにもかかわらず楽しんで仕事をしていました。ただ一度だけベッドから起き上がれないということがあった(体の方が持たなかった)ため、その後は少し残業時間を減らすように気を付けるようにしましたが。

上流工程の仕事は全くなし

しかしプログラムは信頼して任せてもらえますが、上流工程は一向にやらせてもらえません

NENE(ネネ)
上流工程というのはシステムの要件定義や基本設計のこと。

IT業界のキャリアパスとしては、プログラムを行う下流工程からシステムの要件定義や設計を行う上流工程と進むのが一般的。


設計の仕事があった場合でも必ず正社員が担当します。私は二年目で信頼があるにもかかわらず、設計部分に関しては私より後に入社してきたH社の新人社員に優先して割り当てられてしまいます。

私は派遣社員であるため、H社としては育ててもあまり意味がないですからね。正社員に上流工程の仕事が与えられるのは当然のことです。

頭ではしょうがないと理解はしていても、やはりもやもやします。「このままで大丈夫なのかな?」といった将来に対する不安を感じてしまうんですよね。

もやもやを抱えつつも「とりあえず開発力と経験をつけるために仕事に集中しよう」と自分をごまかしながら一心不乱に仕事に打ち込みます。

更に資格を取得する

この不安を解消するため、以前にもまして資格取得のための勉強をします。

二年目にはソフトウェア開発技術者(現在の応用情報技術者)と、J2SE(JAVAの基本)とJ2EE(サーバサイド関連)の資格を取りました。

技術音痴の新入社員が二年目でこれだけの資格が取れたというのはなかなかの成長ではないでしょうか。

こうして将来に不安を感じつつも社会人二年目が何事もなく終わりました。




社会人二年目終了。そして...




Mちゃんからの告白

ちゃねこさん、私、...

社会人生活三年目に入った頃、いつも通り仕事をしているとメッセンジャーでMちゃんからメッセージが届きました

Mちゃん
ちょっとお話があるので、終業後に時間もらえますか?

特に忙しい時期ではなかったのでOKの返事をし、仕事後に二人で近くの喫茶店に向かいました。

私は心の中で「もしかして愛の告白!?」とドキドキして...というようなことは全くなく、話の内容は大体予想がついていました


席に座って飲み物の注文をした後、Mちゃんは静かに話し始めました。

Mちゃん
ちゃねこさん、私、仕事辞めます。
ちゃねこ
(...やっぱり)

派遣先で疎外感を感じる

Mちゃんから呼び出しがあった時点でなんとなく予想をしていました。

以前からMちゃんはH社での仕事で疎外感を感じると言っていたんですよね。「疎外感を感じる」といっても「会社でいじめを受けている」とか、そういう事ではありません。

基本的に仕事は正社員と一緒なのですがH社の機密情報などは当然ですが派遣社員には伝えられないんです。なので一緒に会議をしていても重要な話になると「後は社員の人だけ残って」というようなことが頻繁にありました。

私のように「面倒な話が回ってこなくてラッキー」くらいに考えていれば良いのですが...Mちゃんはそのように軽くとらえることができず苦痛に感じているようでした。そのため派遣ではなく正社員として働けるところを探していたようです。

こういったメンタル面も先輩としてフォローをすべきなのかもしれませんが、なにぶん経験不足のため私には上手くフォローができませんでした。

7(ナナ)
フォローしてT社の仕事を長く続けさせるのが良いとは思えないしね

Mちゃん、大手企業へ転職

更に話を聞いてみるとMちゃんは既に転職先が決まっているようでした。それもメチャクチャ有名な誰でも知っているような大手企業の正社員。正直うらやましかったです(笑)

この退職の話ですが、Mちゃんは一番最初に私に話をしてくれました。Mちゃんが辞めてしまうのは残念でしたが、私のことを信頼してくれていたことが分かって少しホッとしたことを覚えています。

Mちゃん無事に会社を辞めていき、そして...

Mちゃんは一か月後、無事に会社を辞めていきました。Mちゃんと一緒に仕事をしたのはほんの1年間でしたが、実際に居なくなってみるとなかなかの喪失感です。

もうH社でフォローをしなければいけない後輩はいません。しかも今のままH社で働いていても上流工程はやらせてもらえないし、単なる派遣会社のT社に未来はなさそうです。

Mちゃんが居なくなったことをきっかけに、冷静に自分自身の状況を見つめなおすことができました。そしてついに決心をします。

ちゃねこ
転職しよう!


7(ナナ)
後輩が居なくなった喪失感により、転職への熱意を取り戻したちゃねこ。

ようやく転職活動への第一歩を踏み出したのでした。


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