【ちゃねこのりれきしょ7】絶望への転落から怒りによる決意

7(ナナ)
転職したI社で仕事が思うようにいかず徐々に堕ちていくちゃねこ。

ちゃねこの行く先に希望はあるのか?

ちゃねこのりれきしょ第七幕スタート!

不安と不満がたまっていく

I社で働くにつれて、どのような会社なのか徐々に分かってきました。そして知れば知るほどI社に対する不安と不満が募っていきます。

二次受けの仕事が多い

I社がSWIを売る場合、相手の会社から直接仕事を受けることはありません。別会社(一次請け)が受注したシステムの一部としてSWIを導入することがほとんどです。SWI単体だと訴求力がなく、別会社のソフトウェアと連携する形でないとなかなか売れないんですよね。

そのためSWIが売れたとしても、導入価格全体からまず一次請けにマージンが抜かれます。更にSWIもOEMのため、導入したところでI社としての利益は雀の涙です。

数多くの会社にSWIを導入してきましたが、利益がほとんどないため人を増やすこともできません。また売れば売るほど運用サポートは増えていきますが人は増えないため、私の使える時間がどんどん削られていきます

私自身も何とか効率よく回せるように、独自に開発用のフレームワークを作ったりSWI導入を簡単にするツールを作ったりするなど、時間短縮を図りますが仕事の増加量が速すぎて何ともなりません


担当する仕事がこのような状況だったため「そのうち自分の体がもたなくなるのではないか?」という不安になります。また下請けのような仕事ばかりで「I社に未来はあるんだろうか?」といった疑問を抱き始めます。

マイナーなサーバーとマイナーな言語

SWIはWEBアプリなのですが、SWIが動作するアプリケーションサーバはかなりマイナーなサーバでした。サーバ名や言語名を言っても10人に1人分かるかどうかのマイナーさ。

また前回も書いた通りSWIのコア部分は暗号化されているため、技術的に高度な部分を見て勉強したくても見ることができません

更にいろいろな会社のシステムを担当しましたが、ほとんど同じようなカスタマイズ案件ばかりで自分の技術が上がっているように思えません


そのため「この仕事をし続けて私の技術レベルは大丈夫なのか?」とか、「もし転職するとなった場合にアピールできる経歴になるのか?」などと不安になってきます。

強制的な飲み会や社員旅行

I社の社長なんですが考え方が古く、かつ自分の意見が絶対というような人でした。

なので飲み会はほぼ強制的に参加。特に忘年会ともなると、ホテルを貸し切りで予約して泊りで行うという力の入れ具合です。はっきり言って出たくない...

7(ナナ)
ちゃねこは飲み会が好きじゃないからね

他にも社員旅行なんかもあったりするんですが強制的に参加です。しかも行かないと言った社員に対して、何時間もかけて行くように説得するというめんどくささ。この話を本人に聞いた時は「うわぁ...」と思いました。


こんな感じでI社に対する不信感が高まっていき、「自分はこの会社にいていいのか」とか「自分はこの会社にあってないんじゃないか」と思い始めます。

とはいえ先ほども書いた通り自身のスキル向上も感じられないため、転職するということも考えられません。そのため自分の将来に不安を感じつつも、ズルズルと惰性でI社での仕事を続けていきます

仕事での重大なトラブル発生

大阪の会社のシステム開発

入社してから2年くらいたった頃のことです。大阪の会社(S社とします)へ会計システムの開発依頼がきました。I社の担当部分はSWI導入+カスタマイズの案件です。

その要件定義と仕様検討のため何度か大阪に出向き、S社の担当者さんと話を進めていきました。開発自体は予定通り終わり、S社にSWIとカスタマイズ部分の導入(インストール)まで無事完了しました。

そして導入が終わった次の週に、S社の社長さんに直接説明をすることになりました。既にS社の担当者さんにはシステムの説明を行って問題なかったため、社長さんへの説明でもトラブルは起こらないはずでした。しかし...

これは詐欺だよ!

翌週、大阪のS社を訪れ社長さんに説明を行いました。そして私からの説明が終わると社長さんがこのようなことを言いだしました。

S社社長
自分が要求していたシステムと違う
こんなもの売りつけるなんて詐欺だよ

私の頭の中はクエスチョンマークでいっぱいです。だって担当者さんと要件定義や仕様検討を進め、納品した後も担当者さんに問題ないことを確認していますから。


よくよく話を聞いてみると、どうやら担当者さんと社長さんとの間で正しく意思疎通が取れておらず、ほとんど担当者さんの独断で要件定義を進めていたようなんです。

であれば私(I社)とS社の問題ではなく、S社の担当者さんと社長さんの問題のはずなんですが…なぜか社長さんの怒りは私の方に向き、担当者さんも私に問題をなすりつけてきます

最終的に社長さんが「S社側の要求した通りのシステムに作り直さないと開発費は払わない」とまで言い始めました。

解決方法が見つからない…

私は会社へ帰って上司に相談してみますが、こんな問題は上司としてもレアケースのため良い落としどころを見つけられません。開発のやり直しをしたら確実に赤字ですが、今のままだと開発費を支払ってもらえませんからね。

まさに進んでも地獄、引いても地獄。最悪の場合、裁判ざたになってしまうことも考えられます

私は両社が納得できる落としどころを見つけるため、この後何度も何度も大阪のS社に出向くことになります。

しかしS社に出向くたびに担当者さんや社長さんと先の見えない話し合いを行い、更に社長さんから叱責され、私の精神も徐々に疲弊していきました。

堕ちていく…

こうしてS社との打ち合わせのため週に何度も大阪への出張する必要がありますが、S社以外のことだけでなく他の会社の運用サポートもこなさなければなりません

これまでSWIを導入した会社が十社以上もあり、定時時間内(9-18時)はほとんど運用サポートで終わってしまうため、資料作成や開発などの自分の仕事ができるのは残業時間のみでした。

7(ナナ)
定時内は電話やメールが頻繁にあるから、残業時間しか思うようにつかえなかったんだね

当然ながら残業だけでは仕事は終わらず、休みの日も出勤して仕事を何とか必死でこなしていきます

この頃の時間外労働時間は80時間は超えていたでしょう。しかもH社(1社目の派遣先)の時とは違い仕事が楽しくないため、嫌々会社に行っている状態です。

この頃は帰りの電車の中も、会社から家に帰った後も、休日も何もやる気が起こらず勉強なども全くしていません

更にプライベートでは可愛がっていた猫が死んでしまい…猫が死んだ日も大阪に出張で立ち会えなかったんですよね。仕事もプライベートでも嫌なことばかりです。

このまま永遠にこの会社で苦痛を感じながら生きていかないとけないのかと、どんどん深い深い絶望に沈んでいきます

堕ちていく...

上司との口論

そうして苦悩を抱えながら仕事をしていたある日のことです。この頃は残業が毎日4時間くらいあり、休日も仕事をしているような状況でした。

毎日のチームの定例会で上司から私に以下のような依頼がありました。

上司
ちゃねこさん、来週の○○社へのSWIの導入作業(インストール)よろしくね

導入作業はインストールするだけなのでそれほど難しい作業ではありません。実際、準備方法や手順さえ伝えれば誰でもできます。

しかしSWI導入の準備をしてお客さん先で作業を行うことを考えると、一日以上の時間がつぶれてしまうことになります。

この導入作業があることは以前から聞いていたので、前々から私が行くのは難しいと伝えていました。それにもかかわらずこの依頼です。

「自分の話を聞いていなかったのか?」と少し腹が立ち、上司に対して強めに言い返してしまいました。

ちゃねこ
私は休日出勤するくらい仕事をしている状況なので、無理だと言いましたよね!

ここで上司がなだめるような返事であれば良かったのでしょうが、上司は強い口調で返してきました。

上司
前からこの話は伝えていたし、他に行ける人がいないからしょうがないだろう!

ですが私は知っていたんです、他に手の空いている人がいることに。入って2か月くらいの人ですけどね。

おそらく上司としてはトラブルをなるべく発生させたくないため、経験の長い私を行かせることを選択したんでしょう。とはいえ私もI社に入社して2か月くらいの頃には、既に導入作業に行かされてたんですが…


7(ナナ)
ちゃねこが入った頃の上司とは違う人になって、チームの方針が変わっちゃったんだね

ここから私と上司と売り言葉に買い言葉で、チーム定例会にもかかわらず言い争いになってしまいます。

そうした言い争いが数分間続いた後、同僚が「まずい」と思ったのか仲裁してくれて導入作業の件は一旦保留、定例会も中断となりました。

怒りをきっかけに転職へ

しかし定例会が終わっても私の怒りは収まりません。

仕事も全然楽しくないし、自分が大変な状況でも上司は全くフォローするどころか仕事を増やす始末。しかも忙しすぎて大切な猫の死にも立ち会えなかった。

つもりにつもった不満が上司への怒りで沸点を超えてしてしまいます

ちゃねこ
こんな会社辞めてやらぁ!!!

※心の叫びです


こうして二回目の転職に進むことを決心しました。

穏やかな心を持ちながら、激しい怒りによって目覚めました


7(ナナ)
上司への怒りによって転職を決心したちゃねこ。

はたして次こそは楽しく仕事ができる会社に転職することができるのか?


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